スポンサードリンク
結婚の条件 |小倉 千加子
結婚の条件小倉 千加子
朝日新聞社 刊
発売日 2003-11-14
価格:¥1,260(税込)
オススメ度:★★★★
晩婚の理由は、自己暗示にかけなければならないややこしさ 2006-03-10
「残念なことに、この国の少子化対策施策は、ことごとくツボをはずしている。税金の無駄遣いだとハッキリ言っていいと思う」「すべての鍵は、『結婚』が握っている。幸福な結婚でなければ結婚も子育てもしないほうがましなのだ」という著者の意気込みはこれから始まる「結婚の条件」への興味を掻き立たせずにはいられない。そして、「今日の晩婚化は、『誰もが認めるいい男』を探しながら、女性たちが『自分は計算高くない』と自己暗示にかけなければならないややこしさによって生じているのである。自分の手は汚したくない、自分は、そんな女ではない。自分は無垢だ。そう思うこと自体が、女性というジェンダー・ロールの拘束である」と分析する。
本書で著者が主張することの多くに同意もし、共感もし、「我が意を得たり」の喜びを感じもした。しかし辞職した著者が「毎月決まった日にちに給料が振り込まれないのは、こんなに心細いことなのかと思う」とか、「『学長であることで一番苦しいことは何か』という質問があって、その一位が『孤独であること』というのを見て、かなり驚いたことがある」などという発言を読むと、今まで、共感して読んでいた自分が情けなくなる思いがした。定期的な収入を絶たれると人は心細くなるし、日本を代表する企業の社長も中小企業の経営者も、トップはみんな孤独に耐えて仕事をしているのは世間の常識だと思っていた。
そうはいっても、自分自身の人生に照らし合わせても本書に書かれていることは大変興味深かった。私自身は、社長夫人ではなく社長になる道を歩みたいと思って生きてきたし、精神の自由は、経済的独立なしにはありえないと思って生きてきたが、人生のある時点で、著者の指摘する「成功恐怖」に襲われ、仕事を辞めてしまった。そして、今また育てるべき「自分」、磨くべき「自分」、実現すべき「自分」があるという幻想をもって、私の場合、聴講生どころか、正規学生として再び大学に入学してしまったのだから。
「『平和と安定』が『不動の状況』という重石になり、深い絶望感を生み出している」という見方や、「人は『罰』より『恥』の方が恐ろしいため、多くの人は『恥』を内面化して『非難』を避けるように生きている。人が最も恐れるもの、それは『非難」なのだ」という指摘も面白かった。欲望に忠実なのは何も光文社だけではないのだ。
さらに詳しい情報はコチラ≫
バツイチ再婚相談所が贈る幸せ成功マニュアル!
スポンサードリンク